今日は皆さんの人生にとって非常に重要なお金の基本について書きます。
サラリーマンの皆さんにとって、結婚・家買う・子供の教育・老後の生活はいろんなお金の心配がつきものだと思います。
これからiDeCoやNISAで投資をして将来のために備えたいという方も多いでしょう。
投資や節税、iDeCoやNISA全てお金を増やすのに非常に大事ですが、それはなんのために対策でしょうか。
ん〜、そう言われればNISAもiDeCoも何となく始めてて、いつのための対策なのかって考えたら答えられないな。
読者の皆さんには将来人生で成し遂げたい目標や欲しいものなどいろいろな夢があることと思います。
そのような夢を叶えるにもお金の出費はつきものです。
今日のテーマであるライフプランはそれらの出費に備えておくために、皆さんの将来を予測して、いつ、どのようなライフイベントを迎えるのか考えるものです。
つまり人生のプランニングを行います。
例を挙げると子供の教育費や進学プラン、住宅の購入費、さらには老後の生活など長期的に考えるべきイベントに備えることです。
本記事では、いつ・何に・どのくらいのお金がかかるのかご紹介します。
それらに備えるための具体的な毎年の収支を計算する方法をご紹介します。
参考:https://www.jafp.or.jp/know/lifeplan/simulation/
主要なライフイベントとかかる費用
結婚
サラリーマンの皆さんの多くはこれから結婚という重要なライフイベントが控えていると思います。
僕は凡人すぎて結婚をする予定にも関わらず貯金をしていませんでした。
そのため、結婚式の費用は親に借りて支払いをしました。
皆さんはそのようなことの無いように事前に備えておきましょう。
あと、今あまり主流ではないですが、結納(ゆいのう)をする方は100万円から150万円ほど準備しておきましょう。
地域によって異なるようですが、僕の場合100万円を結納金として向こうのご両親にお渡ししました。
費用総計
結納金から結婚式、新婚旅行費用入れて約469万円が費用総額の全国推計値になっています。(ゼクシィ結婚トレンド2020調べ)
なかなかの金額ですので準備は入念にというところです。
また結婚式の規模によっても必要な資金は大小ばらつきが出てきます。
どれくらいの規模にしたいのかは理想だけでなく、手持ちの資金によっても考慮すべきかと思います。
出産費用
出産費用と聞くと「出産育児一時金」があるから大丈夫なんじゃない?という声が聞こえてきそうですが、そんなことはありません。
先に結論から、費用総額は約52万円というのがおおよその平均値です。(第136回社会保障審議会医療保険部会の資料より出産費用の状況「令和元年度速報値」)
ここには、入院料・室料差額・分娩料・検査・薬剤料・処置などが含まれています。
帝王切開などは健康保険の適用となりますが、基本的には全額自己負担になります。
ですが、自治体の公的な支援制度がいくつか準備されていますので、しっかり申請、受給することであまり貯金がなくても不安になる必要はありません。
病院選び
出産をする病院は事前に配偶者の方と施設を事前に確認しながら、検討を行いましょう。
個室にするのかどうかで費用も変わってきますし、そもそも病院のグレードによっても金額が異なります。
普通の産婦人科であれば出産育児一時金で賄えるケースも多いですが、充実した食事を準備した個室で備えたいという方はご自身で追加の支払いを行う必要が出てきます。
僕の妻が出産した産婦人科では夜はフランス料理が出ていたよ。ステーキなんて夜も…。
教育資金
教育資金は後ほど触れる住宅購入費の次に大きな費用がかかるライフイベントです。
子供1人あたりおおよそ1000万円必要と言われています。
※文部科学省の「子供の学習費用調査(平成30年度)」、「私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金額とう調査結果について」参照
これは3歳以降に入る幼稚園から高校まで全て公立、大学のみ私立の場合の費用感になっています。
大学も国公立に進学してくれると、親としては資金的に非常になくなのですが、そうもいかないのでこのボリュームの金額は貯蓄しておいて方がいいでしょう。
あとはライフプランを細かく組み立てていく上で、その次に大きくかる住宅購入費と見比べて資金がショートしそうな時は子供に奨学金を借りてもらうように考えておくことも視野に入れましょう。
保育園どうする問題
あとここに含まれていない教育資金として、保育園の費用があります。
早くて生まれてから半年後に子供を入園させる方もいらっしゃるかと思います。
保育園は子供の教育費用でも最初のステージで必要になる資金ですが、あまり把握していない方もいるようです。
これは世帯の収入によっても、地域によっても異なるのですが、月に5万円くらいかかる世帯もざらにあるかと思いますので注意が必要です。
3歳から入れる幼稚園は教育の無償化の対象なのですが、保育園はこのように手痛い毎月の出費が必要になるのは要注意です。
奥様の収入によっては保育園入れない方がいいケースやパート勤めで扶養に入ってもらう方がいいケースもありますのでしっかり資金計算をおなった上で検討を進めましょう。
住宅購入費
住宅購入費はライフイベントで1番大きな金額が必要になります。
そもそも賃貸派と購入派で意見が別れると思いますが、やっぱり持ち家って多くのサラリーマンの方にとっても夢ですし、検討されている方も多いので購入の前提で記事を書いています。
住宅購入費の平均
これは建売(一軒家)にするのかマンションにするのかでも大きく異なっています。
またどこの地域で購入するのか、一軒家であればどこのハウスメーカーにするのかでも大きく金額感は変わってきます。
今回ご紹介している金額は住宅購入の際にお世話になるであろう、住宅金融支援機構「2019年度フラット35利用者調査」から引用しています。
建売住宅約3,494万円
マンション約4,521万円
建売とマンションで金額差が発生していますが、マンション購入される方は比較的都市部に多く、建売住宅購入の方は土地の安い郊外に建てる傾向があるためこのような差になっているのだと推測しています。
住宅購入費は一時的に発生するもので、多くの方は住宅ローンで資金捻出を行うと思います。
購入時の費用だけでなく、マンションであれば外壁を修理するときの費用を住居人が積み立てる修繕積立費や管理費が毎月かかってきます。
また、戸建て住宅の購入をした方はマンションのように強制的に修繕積立金を集められることはありませんが、ご自分でコツコツと家の修理費用を貯蓄しておく必要がありますのでご注意ください。
どの程度一軒家の修理費用を貯めておくべきかは、どのハウスメーカーや工務店にするかによって異なってきますのでご注意ください。
老後の生活費
最後は老後の生活費です。人によって老後いくら生活費が必要かは違うと思いますが、生活保健文化センターの調査によるとゆとりある生活費を考えられる老後生活費の平均金額は月当たり約36万円だそうです。
今では平均寿命が伸びて、90歳、100歳まで生きる人が多くなっています。
従来のように60代半ばまで働いても、老後の生活は30年以上も続きます。
サラリーマンの方であれば国民年金や厚生年金の支給があると思いますが、それだけで賄うというのは非常に難しいのでは無いかと思っています。
これに関しては、老後の資金対策としてiDeCoをお勧めさせていただいていますのでこちらの記事で対策を検討してみてください。
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若い時から健康を大事にすることや少しでも早く資産形成・運用に取り組むことで安心した老後を送りたいものです。
僕はタバコをやめたよ〜!
まとめ
今日は将来の夢に必要なお金についてざっくり書いていきました。
ライフイベントにかかる費用を把握しておくことで早めの対策が可能です。
これをもとにライフプランを立てておくことで、ライフイベントに必要なお金を計画的に準備できます。
理想的な人生を送るためにも、ぜひ早い段階で自分の将来と向き合ってみてください。
本記事に書いていない網羅的なお金の知識を学びたい方はFP(ファイナンシャルプランナー)の資格を勉強してみることをお勧めします。
3級であればきちんと勉強すれば誰でも取得可能な内容となっています。
こちらの記事にFPの勉強をするメリットを書いていますので参考にしてみてください。
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