はじめに
本日はサラリーマンの皆さんができる簡単な節税の方法を一つご紹介したいと思います。
最近テレビや新聞、SNSでも多くの節税に関する記事や投稿を見かけるようになりました。
この流れはいわゆる「老後2,000万円」問題から始まっているように思うのですが、そこから一気に副業や節税などの対策に多くのサラリーマンの関心が向くようになりました。
にもかかわらず、多くのサラリーマンの方が、僕がそうだったように色々調べているのにまだ何も始められていないという状況に陥っているのではないかと思います。
後ほど詳しく触れるiDeCo(イデコ)の加入条件が2022年10月に緩和されることになったのですが、周りの同僚でiDeCoの加入手続きを行なった者はたった一人でした。
ここには多くの原因があると考えていますが、iDeCo加入のメリットと実際にどうやって手続きするのかよくわかっていない方が多いからだと考えています。
今日の記事のメインであるiDeCoがこのサラリーマンの税金のどの部分に対して節税効果があるのかご説明させていただきます。
結論から申しますと、iDeCoの掛け金は全額所得税が控除されます。
本記事の内容
そのため、本記事ではiDeCo加入のメリットと実際の手続きの方法を軸に記事を書いていきたいと思います。
また、その大前提となるサラリーマンの払っている税金についても書いていきます。
そうすることによって、iDeCoのことだけを理解するのではなく、節税全体のことも概念的に理解できるようになることでしょう。
目次
- サラリーマンの税金
- できる節税の種類
- 確定拠出年金とは
- iDecoおすすめの証券会社
サラリーマンの税金
少し雑談ですが、僕はサラリーマンになったときにこのサラリーマンの税金について全く理解しておらず、基本給から毎月「なにか」が引かれている。くらいにしか思っていませんでした。時は経ち10年。子供もできて、資産について考えるようになりました。それでやっと理解しようと思い、色々勉強したことで知識がついてきました。
という僕の凡人的なエピソードの通り、サラリーマンにとって身近なようで遠い存在なのが、税金なのです。
では早速サラリーマンの「税金」の種類からですが、大きく分けて2つ。
- 所得税
- 住民税
所得税はその名の通り、個人の所得に応じた税率を乗じて算出するものです。また、住民税は所得に応じて決まる「所得割」と一律に課される「均等割」からなる、都道府県や市区町村の行政サービスを維持するための税金となります。
補足になりますが、サラリーマンの給料から引かれているものに社会保険料というものがあり、これは健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料・介護保険料があります。これらの内容もしっかり把握しておくことで保険の見直しに役立ちますので、またの機会にご紹介させていただきます。
できる節税の種類
では、今日の記事のメインであるiDeCoがこのサラリーマンの税金のどの部分に対して節税効果があるのかご説明させていただきます。
結論から申しますと、iDeCoの掛け金は全額所得が控除されます。
NISAとよく比較されるiDeCoはよく混同しがちなのですが、決定的に違うのはこの所得の控除ができるという点です。
ここが最大のiDeCoのメリットとなりますので、しっかり理解しておきましょう。
なお、節税できる金額(iDeCoで拠出できる掛金)はまず、会社員なのか公務員なのか自営業なのかで大きく異なるのですが、多くのサラリーマンの方は月/2.3万円拠出することができます。これは年間で言うと27.6万円になるのですが、この額分所得が全額控除されることになり、年末調整・確定申告で毎年約4.1万円軽減されることになります(人によって計算方法が異なり、やや変動があります)。
iDeCoで毎年4.1万円節税しながら、27.6万円分を自分が選んだ金融機関が用意している商品(投資信託や保険などなど)で運用ができると言う最強の節税策です。なお、投資信託や株にも投資ができるのですが、簡単に言うと通常だとかかる運用時の税金も非課税となり何重にもメリットを享受できると言うわけです。
サラリーマンの方は、自分がいくらiDeCoに拠出できるのか事前にしっかり調べることが大事です。
会社の総務・給与関係の方が把握しているケースが多いと思いますが、聞きにくければ周りの同僚に聞いてみましょう。
iDeCoおすすめの証券会社
ここまででSUPERざっくりiDeCoのメリットをご説明しましたが、ここからiDeCoを始めるための金融機関等(基本証券会社になると思います)選びについて解説します。
ん?iDeCoのメリットはわかったんだけど、どこにあるの?
そうなんですね。iDeCoはスーパーで売っているようなお米とかジュースと違って、それに対してお金を出すことは一緒なのですが、“形がない”ことが特徴的です。僕もiDeCo調べたての時は目に見えないのでどんなものかイメージできなかったです。そんな方はこのようにイメージしてみてください。
iDeCoは箱みたいなもので、そこにお金を入れていくものです。
ここに投資信託や株などの商品をどんどん買い足していって、運用していくんです。それによってどんどんお金を増やしていくんですね。
iDeCoを箱のようなイメージと書きましたが、実際には証券会社に口座を開くことになります。これはほぼ皆さんが持っているであろう銀行口座と同じような粒度になっていて、iDeCoの口座は1人1つしか持つことができないため、この口座をどこの証券口座で開くのかが非常に重要になってきます。
また、これも非常に重要なポイントなのですが、
一度どこかの証券会社でiDeCoの口座を開くと他の金融機関に移管させる手続きは非常に煩雑で時間のかかるものになります。
これは絶対頭の片隅に入れておきましょう!ですが、心配しないでください、本日は僕がお勧めしているSBI証券をご紹介させていただきます。
どこの証券会社(金融機関)でiDeCoの口座開設をするかによって、運用できる商品が大きく異なります。先ほどの例で例えると、箱の中に入れられる商品が金融機関によって異なると言うことです。Aと言う金融機関では、ふぐや鯛が購入できるのにB証券ではさんまや鯵しか買えないといったように商品のラインナップが異なります。この商品のラインナップ数が他の金融機関に比べて圧倒的に多いです。
また、通常であれば口座(箱)を開設するのに必要な口座開設手数料や、運営管理手数料などが資産によって掛かってくる金融機関もありますが、これらが必要ありません。
あとは最大の運営実績がある点です。2005年からiDeCoを提供しているので、加入者も非常に多く圧倒的に安心感があります。
SBI証券と双璧をなす楽天証券は同じように商品ラインナップも多く、ポイントの点で非常にメリットがあるのですが元々証券会社ではないと言う点で安心感に欠けると個人的には思っています。
ぜひSBI証券でまずは口座を開いてみましょう。そこから商品は選んでいけばいいので、なかなかiDeCo始められていないという方は初めの一歩を踏み出しましょう。